あのアライグマの知られざる生態。何故食べ物を洗うのかなど詳しく解説!
ラスカルで有名なアライグマの知られざる生態をわかりやすくご紹介します♪
この記事を読むための時間:3分
日本では可愛い見た目と、ラスカルのイメージで愛されていました。しかし、最近は外来種というイメージが定着しつつあります。何故駆除対象にまでなってしまったのか?その理由や、さらに彼らの生態や、何故食べ物を洗うのかという事を、わかりやすく解説します。
アライグマってどんな動物?
アライグマは、食肉類に分類され体長60~95cm、体重1.5~10.5kgまで成長します。夜行性ですが日中も行動します。
生息域はカナダ南部からアメリカ、メキシコ迄で、主に川辺りや湖、湿地など水気の多い所を住処にしますが、最近は都市でも暮らしています。
手当り次第何でも餌に出来、成長スピードも早く、生後1ヶ月で平均1kgまで成長します。メスの出産適齢期も生後1年と早く、年間平均4頭も出産出来ます。北米では、昔毛皮目的で乱獲され最盛期では年間500万点以上の毛皮が製造されましたが、生息数に全く影響が出なかった逸話があるほど繁殖力は強いです。
狼やオオヤマネコと言った大型肉食獣が天敵です。しかし、天敵達がいない場合は、人が駆除しない限り増え続け、生態系に重大な影響を与えます。
今回は、食べ物を洗う理由、特定外来種に指定された背景、そしてよく間違えられるたぬきやハクビシンとの違いについてお話します。
なぜアライグマが食べ物を洗うのか?
前足が非常に発達していて、手のひらを返す事が可能です。30cm程先の物まで手を伸ばして取ることや、リスと同じ様に物を持つことも出来ます。前足を利用して、食べ物を洗うような姿が名前の由来です。
しかしかつては、餌をキレイにするために水の中に入れるのではなく、単純に水辺の魚やザリガニを捕るためだと考えられていました。
しかし、京都大学の2009年の調査で、アカハライモリ等毒を持つ生き物を捕まえた際、匂いで毒の有無を判断し、毒を落とすため10分以上も獲物を揉んで食べるという、食べる前に下ごしらえ出来る動物であると判明しました。
溜めフンするアライグマ
フンをする場所を決める習性を溜めフンといい、トイレを家屋の屋根裏にする事も少なくありません。たぬきも同様の行為をします。
問題は、アメリカに生息するアライグマの一部に、腸内に回虫が生息する個体がいて、フンを介して人が、脳神経障害を引き起こす深刻な病気に感染し、死亡する症例も見られます。
日本で、回虫の感染報告はありません。しかし彼らを間近で見た場合は、手洗いやうがい、消毒を徹底し、もし溜めフンに遭遇したら自ら処理しようとはせずに、役所や保健所などに連絡をすることが推奨されています。
ペットとして大人気だったアライグマ。今日本では駆除対象に
日本では1977年に放映されたアニメ「あらいぐまラスカル」の影響で、アメリカから大量に輸入され、値段も4-5万と手頃で飛ぶように売れました。
しかし、愛らしい見た目とは対象的に性格は凶暴で気難しく、小さい頃からお世話している人でも、機嫌を損ねると流血するまで攻撃されることも。
当時は、こういった重要な知識が、購入者販売側共不足し、飼い切れず捨てられるケースが多発しました。
ついに2005年、法律で特定外来種に指定され、ペットとして個人で飼育することは禁止されました。アライグマが駆除の対象になる理由は、農作物への獣害のみならず狂犬病の発生源になる懸念、在来種を手当り次第捕食し、生態系を破壊する可能性等多々あります。
タヌキ、ハクビシンとの違いは
農作物への深刻な獣害をもたらす動物に、たぬきとハクビシンが挙げられますが、これらとの違いや外見での見分け方を紹介します。
1. 足跡
ハクビシンは指が5本あり丸い形の手のひらにちょっと離れて5つの小さい丸が並んでいます。たぬきは、ハクビシンと同じような形ですが、指は4本です。アライグマは指が5本ありその形は、猿のように指と手のひらが繋がっています。
2. 食べ方
ハクビシンは、餌場を変えながら暮らし、木になっている果実を下から食べますが、アライグマは、自分の行動範囲内で食べ物を探し、木に生えている果物を上から食べ爪痕もはっきり残します。
たぬきは縄張りを持つ生き物でしたが、寝床である民家の軒下をアライグマに奪われ、居場所を転々と変える個体もいます。また、木登りが苦手で、落ちている果物しか食べません。
3. 見た目の違い
ハクビシンは細長い顔で、額から鼻筋に白い毛が線上に生え、鼻はピンクで尾が細長く短足です。
アライグマとたぬきは丸顔ですが、前者は耳の縁やヒゲも白く、丸い体型で尾に5から7本の縞模様が見られ、後者は耳の縁もヒゲも四肢の先も黒く、尾は短く丸いのが特徴です。
まとめ
日本におけるアライグマの歴史は、人の都合に振り回されている事を実感しました。また、ライバルとなっているハクビシンやたぬきなど他の動物にも少なからず影響を与えていることに驚かされました。ペットの終生飼育等、今の問題にも直結していることを、アライグマの生態と共に楽しく学んでほしいと思います。
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