5分でわかるキツネの全て!種類ごとの特徴や性格、怖いエキノコックス症
キツネの種類ごとの特徴や性格、怖いエキノコックス症などの疑問に答えます
この記事を読むための時間:3分
古くから日本に生息し、昔話を彩るキツネ。今回、彼らの知られざる生態や種類によって異なる特徴や性格、そして、恐れられているエキノコックス症についてお話します。
キツネの生態は?生息地や体長など
キツネは、ネコ目犬科に属する哺乳類で、日本には三種類生息しています。昔話によく登場するのはアカギツネという種類で、北海道にはこの亜種のキタキツネがいます。また、本州から四国九州にまで生息しているのはホンドギツネです。日本以外、北半球全域に生息していて、ツンドラ、砂漠、草原はもちろん、都市部にまで幅広く適応し暮らしています。
赤褐色か褐色の被毛を持ち、喉や胸そして尾の先が白く、足先が黒いのが特徴ですが、まれにギンギツネという灰黒色な個体もいます。単独で生活して、非常に知能が高く相手に合わせた狩りが特徴的で、時速50キロ近いスピードか、1mを飛ぶ跳躍力で、小型の哺乳類から昆虫そして、野鳥も捕らえる事も可能ですが、死肉も漁り、都市部では人が出した残飯に手を伸ばす個体もいます。
冬眠せず、雪上でも2本足で歩いているような特徴的な足跡を残します。
キツネの種類ごとの特徴を紹介
種類が多いのが特徴で、先程紹介したアカギツネでも亜種で40種類近く存在します。住んでいる地域に合わせた特徴を持っていて、主な種類は以下三種類です。
ホッキョクギツネ
ロシアやアラスカ、グリーンランドそしてアイスランドなど、極寒の地に生息します。真っ白で深い冬毛は、マイナス70度の極寒にも耐えられるようです。対して夏毛は、地味な暗灰色と淡い灰色です。
主な獲物は、冬はライチョウやトナカイ、夏はレミングス等げっ歯類で、4年~5年サイクルで餌となる動物の数が変わり、ホッキョクギツネの生息数も上下します。
チベットスナギツネ
インドから中国そして、ネパールに生息しています。小型犬くらいの大きさで、体長は50~65cm、体重は3~4.5kgまで成長します。
頭の横幅が広く、細くて大きい目をしているのが最大の特徴で、四角い頭は、標高2500~3500mの乾燥した高地の寒さに適応し、細長い目は、砂埃から目を守るためだと思われています。
ハイイロギツネ
北アメリカから、南アメリカ北部に生息していて、短足でずんぐりした体型が特徴です。森林や藪、畑や都市部周辺でも見かけます。獲物は、冬は野ウサギ等齧歯目、夏は昆虫や鳥類、たまに動物の死体を食べます。イヌ科にしては身が軽く、木登りして果実を取ることもあります。
天敵であるコヨーテがいない場所ではよく見かけます。アメリカやカナダでは畑の穀物を守る益獣として、手厚く保護されています。
キツネの性格がかわいすぎる!
キツネは日本でも、古くから様々な物語に登場する身近な存在ながら、時には人を騙すずる賢さを感じる方も多いと思います。これは、彼らの知能の高さの裏返しと言えます。
しかし、温和で優しく従順な性格な個体も数多くいる点にロシアの生物学者が注目し、友好的な個体同士を交配させると飼えるキツネが生まれるのではと考え研究を始めました。その結果、人懐っこく尾を振り、顔を舐め回す犬のような個体が生まれ、中には耳が垂れたり尾が丸まったりと、外見がほぼ犬みたいになる個体も生まれました。
更に、家畜化可能な性格になったキツネは、ストレスに反応する視床下部や脳下垂体の活動が野生の個体に比べて鈍いことが判明しました。さらに、友好的な個体とそうでない個体では遺伝子レベルでの違いも見られ、この差を研究することでアルツハイマー等の治療に繋がることが期待されています。
キツネとエキノコックス症について
キツネと触れ合う上で、最も警戒すべきはエキノコックス症です。寄生虫であるエキノコックス条虫が人体に入ることによって引き起こされる感染症です。寄生虫の卵が口から人の体内に入ると、腸内で生まれ、成長した幼虫が肝臓や肺に寄生して嚢胞を作り、その機能障害を誘発します。寄生から10年も症状が出ないこともあり、自覚したときには手の施しようがない状態に陥る事もあります。
宿主はキツネと野ネズミです。寄生されている野ネズミをキツネが捕食し、腸内で繁殖し糞と共に卵が排出され、それを再びネズミが食べるというサイクルを繰り返します。恐らく野生のキツネの多くは宿主になっていると思われます。
感染する原因は、宿主になっているキツネの糞に触れたり、糞の近くにある山菜やきのこを沢山食べることや、また飼い犬を介して感染することなどもあります。国内では、キタキツネが多数生息する北海道内を中心に毎年数名の感染者が見られます。
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