穴からひょっこり顔を出すキュートなプレーリードッグの生態と意外な一面に迫ります♪

 

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プレーリードッグといえば、穴から顔をひょっこり出す姿が問答無用に可愛い印象があります。実は、群れで生活していて高い社会性を持つ動物です。彼らの種類ごとの特徴や飼育方法、そして敵を生き埋めにする残酷な方法を取る意外な一面も紹介します。

 

プレーリードッグの生態は？寿命や大きさなど

プレーリードッグとはネズミ目リス科プレーリードッグ属に分類される動物の総称で、北米の草原地帯に深さ5m、総延長30mもの大きな巣穴を掘って生活しています。
犬のような鳴き声とこの草原地帯を表す「プレーリー」という言葉を合わせて名付けられました。丸っこい体型をしていて、体長は30～40cmで体重は1kg位、目が大きく手先も器用で短い耳と鋭い前歯も持っています。その前歯を利用してイネ科の植物を好んで食べ、水分は植物からそのほとんどを摂取します。

 

オス1匹を頂点に、メスが数匹いるコテリーという家族を作る一夫多妻制です。縄張りを強く意識するので、他のオスが入ってくるとお尻から強烈な臭いを発して威嚇し合います。一方、家族間の仲は深く、抱き合ったりキスをしたりコミュニケーションを取ります。野生下では1～8年程の寿命ですが、飼育下では15年程生きることも報告されていて、体格の割に長寿な動物です。

 

プレーリードッグの種類ごとの特徴

現在5種類が確認されていて、そのうち2種類は個体数が少ないので絶滅危惧種に指定されています。

 

オグロプレーリードッグ

日本でプレーリードッグといえばこの種類を指していて、5種類のなかで生息範囲が一番広いです。尾の先が黒く、最大数百頭程の群れを作り巨大な巣穴に住んでいます。

 

オジロプレーリードッグ

白い尾を持つ種類で、標高の高い北アメリカ西部の山中に生息しています。

 

ガニソンプレーリードッグ

オジロプレーリードッグによく似ていますが、体毛に黒毛が混じっていて生息域もコロラド州とアリゾナ州です。

 

メキシコプレーリードッグ

メキシコにしか生息していない種類で、かつて害獣として駆除の対象になり乱獲され個体数が減ってしまい、現在は絶滅危惧種に指定されています。

 

ユタプレーリードッグ

他の種類と比べると小柄で、ユタ州にのみ生息しています。元々生息域が狭いので個体数も少なく絶滅危惧種に指定されています。

 

プレーリードッグは敵を生き埋めにする！？

可愛い見た目と裏腹に、縄張り意識が強いプレーリードッグのオス同士はお尻から強い匂いを出し威嚇し合います。相手が怯まない場合は争いが激しくなり殺し合いや生き埋めにすることもあります。また、自分のコテリーが生き残るために他のコテリーの子供を生き埋めにすることもあるらしいです。さらに、メスも他のコテリーの巣穴に侵入してそこの子供を殺す行為までする、意外と恐ろしい一面も見られます。

 

ペットにしたいプレーリードッグ！販売価格やエサ、臭いなど注意点は？

2003年から日本国内への持ち込みが禁止されていて、現在ペットとして流通している個体は規制以前に持ち込まれた個体を繁殖させた物に限られます。そのため、販売価格は20～30万程と価格が高騰しています。

 

もし飼うなら、プレーリードッグは意外と活発に動くので動き回れるスペースが必須です。また、強い前歯で色々な物を見境なく噛んでしまうため放し飼いはできないので、専用のゲージが必要です。また、寒さに弱いため室温を20～28度に保つ必要があります。
イネ科の植物を主食としているので、牧草などのヘルシーな物を与えましょう。生野菜を与えてしまうと肥満になってしまう可能性が高いので気をつけましょう。

高額な割にペットとして人気な秘密はその人懐っこさにあります。また、プレーリードッグは寂しがり屋なのでたくさん触れ合うことを望んでいます。その度に可愛い仕草を見せてくれるはずです。