飼う人も買わない人も、知ってほしいカワウソのこと
正しい知識を持ってカワウソを見守ろう
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コロナ禍をきっかけに、日本では空前のペットブームが再燃しています。
テレビでも、動物をテーマにした番組やニュースを見ない日がないぐらいです。
犬や猫も相変わらずの人気ですが、『エキゾチックアニマル』と呼ばれる、他の人とは違う珍しいペットを求める人も一定数存在し、人気の動物を違法な手段で手に入れようとする人も。
そんな大人気のペットに、『コツメカワウソ』がいます。
主に東南アジアに生息しているのですが、なかなか入手困難なため、あの手この手を使って日本国内に持ち込もうとする業者が後を絶ちません。
ここでは、その『コツメカワウソ』の現状について掘り下げていきます。
環境開発や密猟により絶滅の危機にあるという事実
『コツメカワウソ』はいま、絶滅の危機に瀕しています。
過去30年間で、野生の『コツメカワウソ』の数が30%も減少しているのです。
その原因は、開発によって生息環境が縮小されていることの他に、日本での人気が大きく関係しています。
残念なことに、日本への輸出を目的とした密猟や乱獲が後を絶たないのです。
ワシントン条約でコツメカワウソの取引が禁止に
日本で飼われているカワウソのほとんどが、『コツメカワウソ』という種類です。
2019年にスイスのジュネーブで開催されたワシントン条約第18回締約国会議で審議された結果、野生種の『コツメカワウソ』の国際取引が全面禁止となりました。
その背景には、日本のカワウソブームがあります。
日本で正式なルートでカワウソを購入しようとすると1匹100万円ほどするのですが、密輸業者は60万円ほどで売りさばいていたそうです。
簡単にお金儲けができるということもあり、密猟が繰り返されたせいで、絶滅の危機が訪れているのです。
しかし、悪いのは密輸業者や『コツメカワウソ』を飼いたい人だけではありません。
日本のテレビが、『コツメカワウソ』のかわいい部分だけクローズアップにして紹介し、こうした深刻な状況を国民に知らせないことも一因と考えられます。
密猟者によって絶たれてしまう命があることを知る
お金儲けのために密猟を繰り返す業者が『コツメカワウソ』を捕獲して日本に密輸するまでの手口は恐ろしく残酷です。
密猟者は、生まれたての赤ちゃんを狙います。
赤ちゃんがいるということは、当然、母親がいるわけですが、野生の『コツメカワウソ』は狂暴なので暴れると面倒だということで、まずは母親を殺します。
そして、まだ目が開いていないくらいの赤ちゃんをさらってから、ミルクをたくさん飲ませて眠らせるのです。
その後、靴下などに入れて、スーツケースの中の衣類に紛れ込ませるように隠して運びます。
長旅の末、日本に到着すると、半分は息絶えているのだそうです。
2017年に、『コツメカワウソ』をタイから日本へ密輸しようとしたとして、日本人の女子大生が逮捕されました。
スーツケースには10匹のカワウソが入っていたそうです。
『コツメカワウソ』の母親も赤ちゃんも、人間の勝手な行動により命を絶たれたわけですが、その背景には、日本のペットブームがあるのです。
まとめ
人間のエゴによって、金儲けの道具にされてしまった『コツメカワウソ』。
そのせいで、個体数が減り、輸入が全面禁止になるという皮肉な結果となりました。
それでもきっと、密猟や密輸は減らないでしょう。
日本でペット産業が衰退したとしても、一定数の人たちは『エキゾチックアニマル』を求めるのです。
それでも、一人でも多くの日本人が、密輸にかかわったり、違法な手口で輸入したものを買うことがその動物の絶滅につながるということを理解することが一番の近道なのかもしれません。
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